家庭洗濯のリスクって???
こんにちは 不入流染み抜き屋 染み抜き職人まことです!
もう年々も前からですが節約志向や洗剤、洗濯機の進化などによる影響で衣類をご家庭で洗う方が非常に増えていますよね!
増えているというより殆どの方がニットなどは洗濯表示に関わらずご家庭で洗われたことがあるんじゃないでしょうか?
もちろん洗えるもので洗い方さえ間違えなければいいのですが、水洗いでは絶対に洗っていけない衣類もあるんでその辺をしっかり見分ける必要があります。
今日のシミ抜きもそんな家庭洗濯で大失敗しちゃったセーターなんです。
まずはビフォーから・・・
最近流行りの高級ブランドのニットです。
なんとなく青っぽい色があるかな~って感じですがアップで見ると・・・
かなりひどい状態になってしまっていますね((+_+))
実はこのニット肘部分に鹿の黒い革があしらわれていてドライクリーニングのみの指定となっているんです。
黒い鹿??!!なんていませんから皮革の製品ってほぼ全て染色されているんです。
なので水洗いしてしまうと染色された色が流れてしまうんで衣類に縫い付けている場合このような大変な状態になってしまいます!
ドライクリーニングってどんなものかご存じないですよね?
何を隠そうドライクリーニングは『油で衣類を洗うクリーニング方法』なんです!!
いくつか種類はありますが主流はターペンというクリーニング専用の油に同じくターペン専用の洗剤を溶かして洗っているんですね。
なので水洗いで色が落ちたり、形が崩れたり風合いが変化したり縮んだりする衣類も影響なく洗うことが出来、皮脂汚れを落とすのに非常に適しているんです。
ただその反面油なんで油に溶けにくい汗汚れなんかは殆ど落ちないってマイナス面もあったりはします・・・
まっその話はまた改めてという事で・・ つまりご家庭で『ドライマーク専用洗剤』なんて言うもので洗っても実は単なる水洗いって訳なので洗濯表示上水洗い不可の衣類はリスクがあるっていう事なんです。
この前のニットは洗えたから! なんて気軽に洗ってしまうと大変なことになりかねないので特に大切な衣類は無理にご家庭で洗わないようにご注意を!
さてこのニットの色移りを処置するにはまず肘部分の革パッチを外してからでないとドンドン色が出てしまうので処置できません(だから画像は革パッチが外してあるんです)
なので修理屋さんに一度革パッチを外してもらい移染処置を行なった後に再度縫い直してもらいました。
さて結果は・・・
おっ!!! (^^♪
もちろんアップで見ても・・・
色移りは完全になくなり革パッチも元通りに縫い直してあります。
今回の処置代金は革パッチの外し、縫い直し代金込みで・・11,000円(税抜)でした
因みにご家庭で漂白される方も非常に多そうですが、塩素漂白剤は衣類に使うと白物でも色が変わってしまうことが多く生地もメチャ痛むんで絶対に使わないようにした方がいいことと酸素系の漂白も最後に残った色素を落とすために使うんであって油汚れなんか漂白しても全く意味ありませんからテレビコマーシャルに騙されないようご注意を!!!
それではまた
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