Patagoniaダウンジャケットの洗濯による輪染み染み抜き事例『染み抜き屋』
おはようございます。 不入流師範 染み抜き職人マコトです。
昨晩も本当に暖かったですが、今朝も変わらず暖かい朝を迎えた八王子です。
さて今日の染み抜き事例は Patagoniaダウンジャケットの洗濯による輪染みの染み抜き事例 です!
まずはビフォーから・・・
この画像ですと分かりにくいのですが・・・
御覧のような輪染みが袖や身頃のあちこちに出てしまっていてひどい状態でした😖
店舗に直接お持ちいただきましたが、この冬購入したばかりで購入した店舗の店員さんに『ご自宅で洗えますよ!』 と言われていたので胸部分付いたシミを落とそうと洗ったら全く脱水が出来ず、洗濯機周辺はびちょびちょになりおまけに乾いたら全体に輪染みが出ていたそうです。
このダウンに限らず、ノースフェイスなど最近のアウトドア系のダウンはドライクリーニングが不可で水洗いのみの指定になっている物が殆どです。
何故かというと表地に高い撥水性能を持たせるため、『ボンディング加工』 という特殊な加工を施しているからなんです。
ボンディング加工とは表地の裏側に薄いフィルムのような物を接着剤で張り付けることによって生地の目を塞ぎ防水や防風性を高める加工なんですね!
そのお陰で撥水効果も持続するし、風も通さないので暖かく着れるんです。
ただ、大きな欠点もあってボンディング加工は接着剤の寿命があり、製造から3~5年程度で経年劣化して剥がれてくる場合が多く、表生地との間に空間が出来て生地に凹凸が出てしまったりするんです・・・
防水性を高めるために非常に有効な加工だし、物には寿命があるのも仕方ないんですが、問題は販売する時店員さんがそのことをお客様に伝えていないってこと!!
だからお客様も知らずに数年経って剥がれが出てからビックリ! ってケースが多く僕らクリーニング業界からすると非常に困ったことになるんですね!
事前の説明が長くなりましたが今回のダウンジャケットも水洗いできるといってもご家庭で問題なく洗えるような品物ではなく、クリーニング店での扱いなれていないお店ではうまく洗えないから断るお店も多いようです。
このお客様も『買ったお店に文句言いたい』 とおっしゃっていたようにクレームの元になってしまいますから店員さんも安易に家で洗えますって言わない方がいいと思います!
余計なお世話かもしれませんがメンテナンスのプロからのアドバイスです!
さて染み抜きの結果は・・・
もちろん完璧に落として喜んで頂けました!!(^^♪
今回の染み抜き代金は 6,600円(税込み) でした。
ご依頼ありがとうございます。
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